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町歩きスケッチ&フォト Archive
100313 比叡山大護摩供
- 2010-03-13 (土)
- 町歩きスケッチ&フォト
比叡山大護摩(ひえいざんおおごまく)とは・・・
3月13日(日)10:00〜14:00、
比叡山の僧と回峰行者によって、世界平和の実現と人々のさまざまな願いがかなうようにと祈願する延暦寺の法要で、西塔の伝教大師像前に大護摩壇を設け、天台座主半田孝淳猊下を大導師に仰ぎ延暦寺一山住職、全国の北嶺回峰行者が総出任し、第21回世界平和除災招福祈願比叡山大護摩供が厳修された。
あいにく、ときおり小雨が降るどんよりとした天気。
坂本ケーブルで延暦寺駅へ。山上からの眺めは霞んで琵琶湖対岸は見えない。双眼鏡でのぞくと、右下に自分の家が見えた。こんな位置関係なんだ と意外な感じ。
シャトルバスで会場へ。
《タイムスケジュール》
10:00(開闢) 北嶺大行満 上原行照阿闍梨
11:00(第2座) 大導師 天台座主半田孝淳猊下
11:30(第3座) 北嶺大行満 光永圓道阿闍梨
12:30(第4座) 北嶺大行満 藤波源信阿闍梨
13:30(第5座) 大導師 天台座主半田孝淳猊下
14:00(結願) 北嶺大行満 叡南俊照阿闍梨
13:00頃に会場に到着。 藤波源信阿闍梨の護摩供のあと、式衆退場時に回峰行者による「念珠加持」が授けらた。頭を垂れた参列者の頭に念珠を当てながら回っていく。
第5座と結願に参列。
叡南俊照阿闍梨の護摩供の間、小雨が降ってきたが終了時には雨はやみ、やわらかく明るい光に。
甘酒と芋にをいただく。
叡南俊照(えなみ しゅんじょう)阿闍梨は、現在、律院(大津市坂本)のご住職。
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090801 湖北の観音さま巡り
- 2009-08-01 (土)
- 町歩きスケッチ&フォト | 近江フィールドワーク
成安造形大学 附属 近江学研究所の関連で、湖北の観音さまを下見してきた。
同行者は加藤賢治さん。本学の職員(教学課)で、近江学研究所研究員。宗教民俗の研究者で、現在「仰木」についての研究論文を執筆中。
湖西路を車で北上、琵琶湖を時計まわりで高月町へ。1時間半くらいだろうか。
最初は、黒田 観音寺へ。 ご住職がおられるようなお寺ではない。
山ふところに抱かれた小さなお堂に、千手観音菩薩が安置されている。黒田の集落の人たちが当番を決めて、自分たちで大切に守ってこられた 村の守り本尊だ。見学も、村の当番の方がカギを持ってきて開けてくださる。
本尊は、伝教大師の作と伝えられる堂々とした存在感のあるご尊像だ。左右あわせて十八の御手にはいろいろな持物。量感のある上半身と下方に締まる下半身。腕が、動きと空間の美しさをつくり出し、全体は安定感のある逆三角形をしている。
村の方が、厨子内の蛍光灯を消して見せてくださった。上からの光で影になっていた半眼のまなざしが見えてきて、慈悲深い眼で見つめる視線があらわれた。 仏像の設置場所や光線の具合で、全く違った表情を見せるのが、あらためて面白いと思った。
千手観音像は十一面四十二臂が一般的なのだそうだ。この像は像容から一面三眼十八臂の准胝観音(じゅんていかんのん)像と見る説もある。ただし、額の3つめの眼はなく、白毫(びゃくごう)がある。
2つめは、石道寺(しゃくどうじ)の十一面観音菩薩。彩色の紅が唇に残る、女性的ななまめかしさをほんのりと感じさせるご尊像。右足をやや浮かす感じで、一歩踏み出そうとするようなわずかな重心の偏りが、全体の流れるような動きを生んでいる。
3つめは、唐川 赤後寺(しゃくごじ)の聖観音菩薩と千手観音菩薩。日吉神社の境内にある。昭和四十四年までは秘仏だったとのこと。今はこうして拝観できる。昔から、コロリ(転利)観音として篤い信仰を集めている。
1200年前平安初期の作といわれ、今日まで幾多の戦乱や災害を村の人たちの手で守られてきた。その歴史の中で二軀とも手首から先を失ってしまっている。
ここでは、(撮影禁止の貼り紙はあったが)「撮っていいですよ」と言ってくださり、手持ちだが数枚シャッターを切った。
この厨子の造作が、日光東照宮を思わせる観がある。
当番の方のお話しでは、井伊氏が近江国彦根城の藩主として遠江国から移る際に家臣が持ってきて寄進したものらしい。日光東照宮の大棟梁として活躍した甲良豊後守宗廣は、これを目にしていた。日光東照宮の原型はこの厨子だという。ちなみに日光東照宮に先立って、坂本の日吉東照宮を建てたとも。 真偽のほどは私にはわかりませんが。(厨子をもっとちゃんと撮っておけばよかった)
4つめは、西野 薬師堂充満寺の薬師如来と十一面観音菩薩。漆塗りの上に金箔が貼ってあったらしい。金箔がはがれて、よその像とは違い、漆独特の赤味のある肌をしている。 また、薬師如来の手には薬壺がない。「説法相の阿弥陀如来」と見られなくもないとのことだが、村では薬師如来と言い伝えられている。手だけが黒いのだが、後世に付け替えられたのかもしれない。2軀とも、少しかたい感じの表現。
そして最後に、渡岸寺(向源寺)の国宝十一面観音菩薩。4時ギリギリに走り込む。 ここの仏像は収蔵庫におさめられている。お堂に安置されていないのは残念ではあるが、収蔵庫だからこそ国宝を四方から鑑賞できるようにしてある。ガラスもない。自然のままで保管するということでエアコンもない。扇風機が回っていたい。
ご尊像はまさしく秀逸。 これまで見てきた観音様以上に像もまわりの空間も緊張感がある。頭上の11の面は大ぶりだがバランスを壊していないのが不思議だ。 右足をやや浮かせて腰を軽く左にひねり、横から見ると今にも前に歩み出しそうな様子に「静と動」を合わせ持つ深い魅力を感じる。 ほんとうに動きの中の一瞬をとらえたような流れを生み出している。 もっとゆっくり見たかった。
前半は雨と雷で、それも味があったが、後半は晴れてきた。
結局食事もとらず、来たときと同じ道を帰った。 ちょっとした、いい旅だった。
高月町の地名の語源は「槻(つき/ケヤキの古名)だそうだ。
ケヤキの古樹を2株。
看板に
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野神さん(御神木)
湖北の各村には、『野神さん』と呼ばれる祭事があります。土地(農地)を守る神の宿す所として、村の出入り口など、要となる場所に生い茂る大木に、注連縄を張り野の神を祀る伝統行事です。
この村(渡岸寺)の野神祭は、毎年八月十六日、シャギリ囃子も賑やかに盛大に執り行われます。
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とあった。
神の依り代として生き続ける巨樹、古樹。
これもまた、私にとっては観音さまと同様の魅力がある。
あらためて、描きに来なきゃ。
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